研究課題/領域番号 |
17H06667
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
布川 あゆみ 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 助教 (80799114)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ドイツ / 移民の親 / 教育期待 / 受け入れ社会のまなざし / 教育社会学 / 移民の子ども / 排除 / 差別 / 世代間社会移動 / 社会統合 / 移民の統合 / 移民問題 / 比較教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、ドイツにおける移民の統合問題を子どもに対する移民の親の教育期待を切り口に、ドイツでの現地調査にもとづいて分析を行った。 学校が社会教育(学校外)と新たに連携し、親子参加型のプロジェクト(ノンフォーマル教育)を実施するようになり、ファシリテーターを介することによって、移民の親が子どもの教育をめぐって苦悩する姿が引き出されていた。それを契機に、受け入れ社会側(教師)の移民に対する否定的なまなざし(「教育に無関心な」親というまなざし)が変化していくプロセスを確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでドイツでは「無関心な親」として、移民の親に対して学校現場では否定的なまなざしが向けられがちであり、統合問題は「移民の」問題として位置づけられる傾向がある。しかし、本研究を通して移民の親の教育をめぐる多様な姿が明らかとなり、移民家庭に対する教師のまなざしが刷新されていくプロセスの一端を示すことができた。 本研究からは、移民の子どものみを対象にするのではなく、その親をも議論に含みこむことで、受け入れ社会の姿勢を問い直すことにつながることが示唆される。
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