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化学分析に基づく飴出し法の最適化および伝統的な藍の再現

研究課題

研究課題/領域番号 17H06670
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 芸術一般
研究機関東京藝術大学

研究代表者

松原 亜実  東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 助手 (20808232)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード藍 / 藍の顔料化 / 飴出し抽出法 / 染料 / 絵本彩色通 / 葛飾北斎 / 古典技法 / 顔料 / 飴出し / 顔料再現 / 藍の飴出し / 化学分析による飴出し藍の組成 / 古典技法による顔料化 / 飴出し法
研究成果の概要

古典絵画に藍の顔料が使われていることは機器分析などで明らかになっているが、製造方法は不明な点が多い。本研究では、江戸時代の文献に概略のみ残されている飴出し法にて抽出した、種類の異なる藍のデータを集積するとともに、蛍光エックス線調査を中心とした科学分析を行い、その解析を行った。その結果、植物の種類や色味の違いは反映されず、常に一定の発色、色相、明度を示すことが分かった。またどの試料からもカルシウム(Ca)が検出された。置き換え実験より、抽出に用いる水を石灰の成分で強アルカリの状態にすることが重要だと考察された。配合を変えた試験からは、どのような実験下でも安定して顔料化を行えることが実証された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

古典絵画に藍の顔料が使われていることは機器分析などで明らかになっているが、その製造方法は不明な点が多い。その原因に藍の顔料化が困難なことがあげられる。飴出し法とは江戸時代に葛飾北斎が「絵本彩色通」(1868年)に記した藍の抽出法であり、藍染の布や糸から石灰と水飴を用い顔料化する技法である。本研究ではインド藍、蓼藍、琉球藍の染糸より抽出試験を行ったことから、植物の種類や色味に起因しない、常に一定の発色、色相を示す藍を抽出できることが分かった。また配合を変えた試験では、どのような実験下でも安定して顔料化を行えることが実証された。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 化学分析に基づく飴出し法の最適化および伝統的な藍の再現2019

    • 著者名/発表者名
      松原亜実
    • 学会等名
      文化財保存修復学会第41回大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2020-03-30  

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