研究課題/領域番号 |
17H06672
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
深山 絵実梨 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 助手 (10801144)
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研究協力者 |
大賀 克彦
田村 朋美
グエン カイン・チュン・キエン
グエン キム・ズン
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 東南アジア / 考古学 / 初期国家 / ガラスビーズ / 林邑 / チャンパ / 扶南 / オケオ / 東南アジア考古学 / 初期国家形成期 / チャーキュウ |
研究成果の概要 |
本研究は、東南アジアにおける初期国家形成期の装身具の生産・流通の様相を明らかにし、当時の社会と経済構造を解明することを目的とした。研究では、初期国家の林邑(チャンパ)と扶南のほかに、ベトナム中部、南部の鉄器時代甕棺墓地遺跡出土・採集のガラスビーズを比較検討した。 研究の結果、鉄器時代と初期国家形成期ではガラスビーズの化学組成が異なるのに対し、初期国家形成期のガラスビーズは類似性が高いことが明らかになった。これにより、初期のチャンパではガラス製品の生産や流通が鉄器時代とは変化しているが、同時期の南部の初期国家扶南とは密接な関係性にあったことを指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで研究がほとんど進展していなかった林邑(チャンパ)の装身具研究を進展させる基礎的かつ最新の研究として位置付けられる。本研究を通して構築された遺物のインベントリは、インド・東南アジア・東アジアとの比較研究に対して有益な情報となる事が予想され、当該分野へ大きく貢献すると考える。 また、本研究によって実施された遺跡の踏査によって、現在ベトナムでも社会的問題となっている遺跡の盗掘や開発に伴う破壊といった喫緊の問題へもアプローチした点も意義深いと考えている。本研究を通して、チャーキュウ遺跡周辺の地域コミュニティへ遺跡の性質や文化的・歴史的価値を周知する一助となれば幸いである。
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