研究課題/領域番号 |
17H06677
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大井 梓 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (00803876)
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研究協力者 |
鴫原 優一
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 固体高分子形燃料電池 / 白金合金触媒ナノ粒子 / 触媒耐久性 / 走査型電子顕微鏡による同一視野観察 / チャンネルフローマルチ電極法 / カソード触媒 / 白金合金触媒 / 白金合金ナノ粒子触媒 / パルスめっき |
研究成果の概要 |
本研究では,固体高分子形燃料電池の正極触媒に用いられる白金合金触媒の腐食劣化機構を解明するために,ナノメートルサイズの微小な触媒粒子の劣化を同一場所で走査型電子顕微鏡観察可能な測定手法を開発することに成功した.本手法と白金合金触媒の腐食量分析を組み合わせた結果,腐食劣化促進環境により白金および添加元素の双方が腐食することで,ナノ粒子表面の平滑化や粒径の減少が促進されることを明らかにした.また,白金が溶解するような厳しい腐食環境では,腐食挙動におよぼす組成の影響がほぼ現れないことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により開発された新規手法は,腐食量分析などの平均情報とは異なり触媒ナノ粒子個々の劣化挙動を解析可能であり,白金合金触媒の腐食劣化機構解明の詳細な議論につながるものであり,多くの学術的価値を含んでいる.また,安価な固体高分子形燃料電池触媒の開発は,災害大国である我が国において社会および産業の喫緊の課題の1つであるため,腐食劣化機構解明に基づく触媒開発につながればその社会的意義も大きいと考えられる.
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