研究課題/領域番号 |
17H06682
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
思想史
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研究機関 | 神戸市外国語大学 (2018) 一橋大学 (2017) |
研究代表者 |
太田 悠介 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (70793074)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エティエンヌ・バリバール / 共同体 / 移民社会 / 人種主義 / ナショナリズム / フランス / フランス語圏 |
研究成果の概要 |
本研究は現代フランスの思想家エティエンヌ・バリバールを中心として、現代フランス語圏の共同体論を考察した。アルジェリア戦争後、ポスト・コロニアル時代に入ったフランスにおいて、多様な出自をもつ住民からなる移民社会の実相にふさわしい共同体像が要請され、バリバールらの共同体論はこれに応答するものであった。このように、本研究は思想と社会の両面から共同体論の地平が構成されていったことを考察し、その成果を論文、口頭発表、翻訳を通じて公表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではフランス語圏の現代思想において重要な位置を占める共同体をめぐる議論を考察した。アルジェリア戦争期以降のポスト・コロニアル時代のフランスという歴史的なパースペクティブを設定することによって、思想と歴史、また思想と社会の交点において、エティエンヌ・バリバールを中心とする共同体論が生まれてきたことを明らかにした。そして、近年広く関心を集める移民社会としてのフランスについて、その形成の過程を多角的な観点から跡づけ、この社会が直面する実践的な課題の背景を浮かび上がらせた。
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