研究課題/領域番号 |
17H06688
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 共立女子大学 (2018) 一橋大学 (2017) |
研究代表者 |
飯島 聡太朗 共立女子大学, その他部局等, 専任講師 (90801994)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 商学 / マーケティング / 正当性 / 価値規範 / ことば / 経営学 / 消費者行動 / 価値 |
研究成果の概要 |
本研究は,製品の正当性と業界全体の価値規範の両方がダイナミックに変化していく過程の分析を試みたものである。結論は以下の通りである。 (1)市場の動的性質を描き出すマーケティング研究を進めていくには,市場進化の視角を採用しつつ,製品や価値規範について発話されたことばに着目した分析作業が有益となる可能性が高い。(2)新製品の意味の変化は既存の価値規範との相互作用を通じて起きることがあり,さらにそれを通じて既存の支配的な価値規範が業界全体で改訂的に問い直される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果がマーケティングと正当性に関わる研究領域に対する貢献として期待されるのは,次の2点である。すなわち第1に,マーケティング研究やその他一部の経営学研究においてこれまで議論されてきた進化概念の貢献/限界について,近年の文化進化論をはじめとする領域の成果を視野に入れながら検討し,それらをふまえた新たな視角が市場における価値規範の変化という集合現象を捉える際の有用性を指摘した。第2に,既存研究で十分に分析されてきたとはいえない,製品に対する人々の認識を示すことばの変化に着目しながら,新製品の意味と業界全体の価値規範が変化していく過程について,実証的な手法に基づいて記述したことである。
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