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非破壊化学分析による石器石材の研究:ネフライト製石器の再認識と新解釈

研究課題

研究課題/領域番号 17H06707
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 文化財科学・博物館学
研究機関金沢大学

研究代表者

飯塚 義之  金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 客員研究員 (90804203)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード携帯型蛍光X線分析装置 / 石材研究 / ネフライト / 縄文時代 / 新石器時代 / 石製遺物 / ポータブルXRF分析 / 東南アジア考古学
研究実績の概要

日本を含め多くの地域で、発掘収蔵品、特に岩石同定調査はほとんど行われておらず、正しい化学分析による、客観的な岩石の記載に不備があった。本研究では携帯型蛍光X線分析装置(pXRF)を用い石製遺物の化学的分析と岩石同定を行うことで、先史時代の石材の把握と地質考古学的検討を試みている。
第1年度は研究対象地域を、日本でも縄文時代の大規模遺跡として広く認知されている富山市の同市北代遺跡(縄文時代中期)および小竹貝塚遺跡(縄文時代初期)に注目して、同地域から出土した石斧の石材分析に取り組んだ(2017年11月)。北陸地方はヒスイ文化の中心地でもある。一方、同じくヒスイの原産地でもあるミャンマー中部地域の先史時代(新石器~青銅器時代)の遺跡から発掘された石製遺物についても、現地でのpXRF分析を試みた(2018年1月)。更にタイ、チュンポーン(2018年3月)での現地から出土した石製遺物の分析を行った。
これまで日本の縄文時代石製遺物については、多くが蛇紋岩あるいは緑色岩を用いて製作されていると認識されていたが、今回の分析によって、蛇紋岩製石斧はごく少数しかなく、ほとんどのものが角閃石岩、その中でも多くがネフライト(緑閃石岩)製であることがわかった。縄文前期から中期にかけてヒスイ製の装飾品は存在することあれ、量的にはネフライトが大多数であった。一方、ミャンマーでは、安山岩、蛇紋岩を用いた石斧も確認できたが、これまでに分析したなかで約15試料がネフライト製の腕輪が認められた。また今回はじめてヒスイ製の装飾品を1つ確認することができた。一方、タイ南部のチュンポーンでは、青銅器時代も重要拠点遺跡(Khao Sek)から、ネフライト製のリンリンオー耳飾りと双獣頭ペンダントを確認できた。これまでの東南アジアの調査でもっとも南西から出土したものとして報告準備中である。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] 国立科学院 (CNRS)(フランス)

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [国際共同研究] マンダレー大学考古学教室/ハリン考古博物館/ダゴン考古博物館(ミャンマー)

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [国際共同研究] チュンポーン国立博物館(タイ)

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [雑誌論文] ハンドヘルド蛍光X線分析装置を用いた石器石材分析の試み2017

    • 著者名/発表者名
      飯塚義之
    • 雑誌名

      富山市遺跡物語

      巻: 18 ページ: 36-39

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] A non-invasive mineralogical study on nephrite jade artifacts in Vietnam prehistory2017

    • 著者名/発表者名
      Iizuka Yoshiyuki
    • 学会等名
      the 16th EurASEAA (European Association of Southeast Asian Archaology)
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2018-12-17  

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