研究課題/領域番号 |
17H06724
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
門田 真 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (70799064)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 成熟心筋 / 多能性幹細胞 / 心筋成熟化 |
研究成果の概要 |
多能性幹細胞由来心筋細胞の成熟化因子を検索して、成熟化メカニズムを解明するために、成熟化レポーター遺伝子導入ヒト多能性幹細胞株を作製した。CRISPR/Cas9を用いて、心筋の成熟化マーカー遺伝子下流部位特異的に蛍光タンパク遺伝子配列と薬剤耐性遺伝子を挿入し、成熟心筋のみが赤色蛍光を発色しかつ薬剤耐性となるヒトES細胞株樹立に成功した。心筋分化誘導を行ったが、通常の分化誘導法では成熟マーカーの蛍光タンパクの発現が弱く、引き続き遺伝子改変を行っている。また、ラット心筋梗塞モデルへの移植実験において、長期間培養した心筋細胞の方が、短期間培養した場合よりも移植後の心筋成熟化が進む傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多能性幹細胞(ES/iPS細胞)は、多分化能と無限の増殖能をもった細胞であり、再生医療のみならず、創薬、病態解明のツールとして研究開発が進んでいる。ただし、1つの問題点として、これまで報告された分化心筋細胞は、胎児型心筋と同様に未熟である。様々な方法で成熟化を促進すると報告されているが、ヒト多能性幹細胞由来心筋細胞で成人型と全く同様に成熟させた報告はこれまでにない。特に、再生医療への応用において、サルなどの大動物へ移植後に一過性の心室性不整脈が出現することが報告され、その原因の一つが移植心筋細胞の未熟性によると考えられるため、心筋成熟化は極めて重要な課題である。
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