研究課題/領域番号 |
17H06725
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
今井 章 信州大学, 学術研究院医学系, 助教(特定雇用) (60807329)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アドレノメデュリン / RAMP2 / 加齢黄斑変性 / 糖尿病 / 糖尿病網膜症 / Adrenomedullin |
研究成果の概要 |
アドレノメデュリン(AM)とその受容体調整蛋白(RAMP2)の加齢黄斑変性への治療標的としての可能性を検討するため研究を行った。滲出性加齢黄斑変性症のモデルマウスであるレーザー誘導脈絡膜新生血管モデル(Laser induced CNV model)を用いた検討では、AMおよびRAMP2のノックアウトマウスにおいてはCNVサイズとそれに伴って網膜におこる線維化が拡大していることが確認された。網膜線維化には上皮間葉転移(EMT)の関与が報告されており、AM-RAMP2系のEMTにおける役割を検討した。AMは網膜色素上皮細胞でEMTを抑制し、AMDの線維化治療の標的となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性は我が国の中途失明原因の上位を占める。現在、抗VEGF薬による治療が滲出性加齢黄斑変性に対して有効性が示され、臨床応用が確立されている。一方で、滲出が改善した後の網膜の線維化や網膜の萎縮を防ぐことは難しく、網膜の線維化を予防できる新たな治療標的が求められている。 アドレノメデュリン(adrenomedullin;AM)は,ヒト褐色細胞腫組織から発見された血管拡張作用を有する生理活性ペプチドである.循環器疾患や 炎症性疾患では産生が増加し,心血管保護作用や抗炎症作用など多彩な生理作用を有する。今回、加齢黄斑変性の治療ターゲットとしてのAMの検討を行う目的で研究を行った。
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