研究課題/領域番号 |
17H06734
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小川 翔太 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (00800351)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ノンフィクション映画 / 非劇場映画 / 小型映画 / トラベローグ / 観光宣伝映画 / 植民地期朝鮮 / フィルムアーカイブ / 満洲国 / 文化外交 / 産業映画 / 帝国主義と観光 / アマチュア映画 / 旅行・観光映画 / 帝国期朝鮮・満州観光 / 内鮮満周遊旅行 / ホームムービー / 堀野正雄 / ポストコロニアル批評 / 旅行映画 / 帝国観光 / amateur film / the tourist gaze / 南満州鉄道弘報部 |
研究成果の概要 |
帝国主義の台頭と密接な関わりを持つ近代観光の歴史は、主として社会学や近代史の問題として論じられてきたが、当研究は20世紀前半の日本における帝国拡大と近代観光の関係を映像学の問題として捉えることを試みた。研究成果として、国内外の図書館やフィルムアーカイブで収集した情報を整理し、随時国際学会で口述発表するとともに、アマチュア映画言説とモダニズム写真言説の交流をまとめた論文を学術誌『Trans Asia Photography Review』に投稿、またフィルムアーカイブ史についての論考を編著『Routledge Handbook of Japanese Cinema』に投稿したことが挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記の研究成果が持つ学術的意義として、国内外の視聴覚アーカイブに散逸した帝国期日本を巡る観光の映像の体型的な調査と、日本映画史の見過ごされた逸話としてではなく、20世紀前半のグローバルな映像流通の一端として位置付ける比較論的アプローチによる分析の2点が挙げられる。「旅行映画」研究に蓄積がある英語圏においても課題として認識されてきた比較論的な考察を、東アジアの帝国空間を取り上げて試みて、その妥当性を国際学会や論文投稿を通して確認した。社会的意義としては、公共機関を含むフィルムアーカイブで未調査のまま所蔵される映像の持つ文化的価値を国際的な枠組みで明らかにした点が挙げられる。
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