研究課題/領域番号 |
17H06743
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹内 英之 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80361608)
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研究協力者 |
浦田 悠輔
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | O-グルコース糖鎖 / Notch1 / Notch シグナル / 糖転移酵素 / キシロース / 腫瘍抑制因子 / Notchシグナル / 扁平上皮癌 / 糖鎖 / O-グルコース |
研究成果の概要 |
申請者は、AMLや扁平上皮癌の発生と細胞増殖の亢進は、Notch1へのキシロース付加の異常な亢進による Notch1 の不活性化に起因しているという仮説を立てた。研究の第一段階として、本研究では、 Notch1上のO-グルコース糖鎖修飾の構造と、そして、キシロース転移酵素遺伝子の欠損により、O-グルコース糖鎖の伸長度の改変が可能であるか調べた。本解析により、Notch1の全てのO-グルコース糖鎖修飾プロファイルを明らかにした。さらに、XXYLT1のKOにより、非還元末端のキシロース付加が消失し、GXYLT1とGXYLT2 両者のKOにより、O-グルコースへのキシロースの付加が消失した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
O-グルコース糖鎖キシロース伸長は、Notch1の小胞体内品質管理と、細胞表面におけるリガンド結合に寄与している可能性がある。Notch1 上の O-グルコース糖鎖修飾プロファイルは、これまでに報告がなかったが、本研究により、初めてそれが明らかとなった。現段階では培養細胞由来の解析結果であり、今後、生体試料でも同様の解析をしていく必要がある。そして、それらの情報を活用することにより、Notch1 受容体を介したシグナル伝達機構の制御に関する分子メカニズムの解明と、Notch シグナルの異常に起因する病態の診断および治療法の開発に資することが期待される。
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