研究課題/領域番号 |
17H06753
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
芳川 修久 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60804747)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 卵巣癌 / 腹膜播種 / 微小環境 / miRNA / エクソソーム / 変異型p53 / PRIMA1-MET / オミックス解析 / がん抑制遺伝子 / TP53 |
研究成果の概要 |
p53タンパクを発現していない卵巣癌細胞株に対してR248WとR248Qの2種類の変異型p53タンパクを強制発現させた新たな細胞株を樹立し、内因性miRNAの解析を行った。変異型p53の強制発現株2種類において1.5倍以上の発現上昇を認めたmiRNA8種類と2/3以上発現低下が認められたmiRNA17種類を同定した。 腹膜進展機序の解明の一端として、成熟奇形腫患者と悪性転化した患者の間でパラフィン切片を用いて癌関連miRNAの網羅的解析を行い複数のmiRNAを同定した。また、癌性腹水中に多量に存在するPAI-1が腹膜中皮の変化を誘導することで好腫瘍環境を促進するメカニズムを解明し報告した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は難治性卵巣癌の腹膜微小環境におけるケモカインの意義の一端を明らかにするとともに、非常に稀な成熟奇形腫の悪性転化の発生に関与するmiRNA群を同定することを通して、卵巣癌の病態解明に寄与することになった。本研究の成果のみで現在の患者の治療を革新的に変化させたりできるものではないが、今後本研究を含む様々な知見の集積を通して卵巣癌の発生および難治性の克服につながっていくものと考えられる。本研究で得られた成果を継続して研究していくことがより一層のメカニズム解明に必要である。
|