研究課題/領域番号 |
17H06754
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
牛田 貴文 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90805152)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 妊娠高血圧腎症 / 心血管障害 / メタボリック症候群 / 炎症 / 子宮内胎児発育不全 / エピジェネティクス / DOHaD / 妊娠 / 高血圧 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
妊娠高血圧腎症は妊娠により血圧上昇、蛋白尿を来す疾患である。近年の疫学調査により、妊娠高血圧腎症を経験した女性は将来心血管障害やメタボリック症候群に2~4 倍罹患しやすいことが明らかになってきた。我々は妊娠中の「異常炎症」がリスク上昇の原因ではないかと仮説を立て、動物モデルを用いて検証した。その結果、妊娠中の「異常炎症」が妊娠高血圧腎症を発症させ、さらに将来の心血管障害やメタボリック症候群のリスク上昇に影響を与えていることを明らかにした。これにより、妊娠中の母体炎症を制御することで、将来の疾患リスクを減少できる可能性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の心血管障害、糖尿病などのメタボリック症候群の罹患率は増加の一途をたどっており、全死因の約3割以上を占めると言われている。近年、妊娠高血圧腎症の既往が、これらの疾患の重要なリスク因子であることが分かってきたが、そのメカニズムは明らかになっていない。本研究により妊娠中の「異常炎症」が将来の疾患リスクを上昇させることが明らかになり、妊娠中に抗炎症薬などを使用し、母体炎症を制御することで妊娠高血圧腎症の治療ならびに将来の疾患リスクを軽減できる可能性がある。
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