研究課題/領域番号 |
17H06755
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡部 一登 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50801453)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ビスホスホネート関連顎骨壊死 / エクソソーム / 歯髄幹細胞 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
本研究は、ヒト歯髄幹細胞(DPSCs)から単離したエクソソームを用いて難治性疾患であるビスホスホネート製剤関連顎骨壊死(BRONJ)の発症機序を解明し、治療法を確立することが目的である。ビスホスホネート製剤を投与した動物では、抜歯すると粘膜や顎骨は治癒せず、BRONJを発症する。しかしながら、抜歯前にDPSCsから単離したエクソソームを投与することで正常な治癒を促すことが可能であった。投与したエクソソームを網羅的に解析した結果、発症機序としてビスホスホネート製剤による宿主の細胞老化が一因となっている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BRONJは摂食障害や発音障害、審美障害をもたらし、著しくQOLを低下させる。その発症は2003年に報告されて久しいが、未だ発症機序は不明である。そのため、予防法や治療法が確立されておらず、現状ではBRONJに苦しむ患者は増加の一途をたどる。本研究では、DPSCsから単離したエクソソームの投与によりBRONJの発症を抑制した。閉塞感の漂っていたBRONJへの予防法や治療法へ一石を投じることになり、更なるエクソソームの解析により関連遺伝子を特定することで発症機序の解明や創薬へと引き継がれると考えられる。
|