研究課題/領域番号 |
17H06756
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂口 晃平 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (70801455)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨再生 / 幹細胞 / 細胞外膜小胞 / エクソソーム / 培養上清 / パラクライン効果 / 間葉系幹細胞 / 血管新生 / 幹細胞遊走 |
研究成果の概要 |
本研究で、細胞外膜小胞(エクソソーム)の超遠心法を用いた効率的回収法および、最適な保存条件の検証をおこない明らかにした。骨髄由来間葉系幹細胞が分泌するエクソソームは幹細胞や血管内皮細胞の細胞内に取り込まれて遊走能や血管新生能を亢進することを明らかにし、ラット頭蓋骨骨欠損モデルへの投与実験により、骨再生能を有することが明らかとなった。また、エクソソーム中には多数のmiRNAが含まれていることがわかり、骨再生に寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯を失った患者の咬合回復治療のひとつとして歯槽骨にチタン製人工歯根を埋入する歯科インプラント治療が行われる。しかし、先天的あるいは後天的に歯槽骨が著しく吸収、欠損した症例では人工歯根埋入に必要な骨量が不足する。歯槽骨を造成すべく自家骨移植が行われているがドナー部位の手術が必要で侵襲が大きい。幹細胞移植は施設限定的で患者限定的な治療法である。近年、幹細胞が分泌する細胞外膜小胞(エクソソーム)などの液性因子による組織再生効果が注目されている。本研究でエクソソームの骨再生能を明らかにすることで、幹細胞による骨再生メカニズムの解明および新たな治療薬の開発につながると考える。
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