研究課題/領域番号 |
17H06765
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
國石 茉里 (彦坂 / 彦坂 茉里) 三重大学, 医学系研究科, 助教 (70804326)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | IgE / I型アレルギー疾患 / 凝集 / Fc gamma receptors / 細胞凝集 / 抗体産生 / 形質細胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまでに試験管内で見出してきたI型アレルギー疾患に関与するIgE産生細胞が抗原と抗体、IgG受容体FcgRを介して細胞凝集を引き起こす機構を詳細に解明すること、そして生体内のどういった組織に局在するIgE産生細胞が凝集するかを明らかにすることを目的とした。その結果、IgE産生細胞は様々な組織に局在すること、そして凝集は脾臓のみで観察されることを明らかにした。また、生体内の抗体産生細胞でFcgRIIIの発現が観察され、生体内でのIgE産生細胞の凝集に関与する可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgE産生細胞は他のクラスの抗体産生細胞に比べて、生体内での検出頻度がかなり低く、細胞の局在や抗体産生のメカニズムについて不明な点が多かった。本研究成果は、これまでに報告のあったIgE産生細胞の局在に加え胸腺での局在を明らかにした。血中のIgE抗体の産生はIgE産生細胞によって制御されることから、IgE産生細胞の特徴を示せた点で学術的な意義は大きいと考える。また、現在アレルギー疾患患者が増加しており根本的治療法の開発が急がれており、本研究成果は今後アレルギー治療の基礎的研究を発展させる上で重要であると考える。
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