研究課題/領域番号 |
17H06774
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐野 泰之 京都大学, 人間・環境学研究科, 特定助教 (70808857)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | メルロ=ポンティ / 現象学 / 文学 / 人間科学 / ヴァレリー / スタンダール / 言語 / 学際性 / 哲学 / メルロ=ポンティ / 学際 |
研究成果の概要 |
本研究では、近年刊行されたコレージュ・ド・フランス講義に関する新資料などを手がかりに、1940年代後半から50年代前半にかけてのメルロ=ポンティの思想を再構成し、それを踏まえてメルロ=ポンティの思想の全体像を描き直すことを試みた。その成果は書籍『身体の黒魔術、言語の白魔術――メルロ=ポンティにおける言語と実存』(ナカニシヤ出版、2019年)として発表した。 また、上記の研究の成果を手がかりに、今日と学問と高等教育において哲学が果たしうる役割についての考察を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
専門分化が進行した今日の学問の状況において、哲学の役割もまた再考を迫られている。哲学は諸学の基礎の探究であると言われた時代があったが、今日では哲学そのものが一つのディシプリンと化し、分野や学問の外部との交流を欠いた閉鎖的な研究に従事する傾向がある。 そのような状況下で、本研究はメルロ=ポンティの思想を手がかりに学問全体、さらには社会全体の中における哲学の意義と役割を問い直すという作業を通して、今日における哲学の新しいあり方を模索し、提言していく試みへと通じている。
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