研究課題
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本研究では、妊娠期表皮幹細胞のheterogeneityを解明するため、研究を行った。Tbx3-creERT2/R26-H2B-EGFPマウスを用いたSingle cell RNA sequenceにより、妊娠期特異的細胞集団を同定した。さらにEGFP陽性細胞をデータ上で抽出することにより、EGFP陽性細胞の遺伝子発現は分化方向へと進むことが明らかとなった。ホールマウントによる染色でも、EGFP陽性細胞は出産後排出されることを確認している。
近年、表皮幹細胞は均一な細胞群であると考えられている。よって、本研究により、表皮幹細胞のheterogeneityが証明されれば、現状では解明が困難であった皮膚病や癌研究に貢献できる可能性がある。表皮幹細胞のheterogeneityが基底細胞の増殖を亢進するメカニズムを解明することは、新たな表皮の増殖制御機構を明らかにする可能性があり、妊娠や老化などの「ライフステージ」による皮膚変化の解明に応用でき、社会に与えるインパクトは大きいことが予想される。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 1-10
10.1038/s41598-018-24899-7
120006522872
Nat. Commun.
巻: 8 号: 1 ページ: 508-508
10.1038/s41467-017-00433-7
120006346261