研究課題/領域番号 |
17H06815
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山尾 幸広 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (90736810)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | awake surgery / language network / white matter pathway / electrical stimulation / 覚醒下手術 / 言語白質線維路 / トラクトグラフィー / CCEP / 電気刺激 / 言語機能 / 白質繊維 / 術中電気刺激 / 白質線維路 |
研究成果の概要 |
言語機能保存のために言語白質路を術中に同定する方法について解析を行った。これまで皮質の単発電気刺激を行うことで皮質-皮質間誘発電位(cortico-cortical evoked potential: CCEP)を記録し、言語機能野間の機能的結合を確認されていた。全身麻酔下でも行える電気生理学的モニタリング法としての確立を目指し、全身麻酔下と覚醒時でのCCEPの波形の比較検討を行った。その結果、覚醒時の方が全身麻酔下と比べてCCEPの振幅の増大を認め、CCEPの反応部位の分布の変化は麻酔の影響を受けないことを示し、全身麻酔下のみでも言語機能モニタリングとして有用であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳機能周囲に存在する病変を摘出する際には、病変の最大限の摘出かつ術後の機能温存が望まれる。現在術中に言語機能モニタリングが可能な電気生理学検査は確立していない。これまでCCEPはおもに覚醒下手術での有用性を確認してきたが、麻酔の影響を受けないことを示したことにより、全身麻酔下でも有用な方法であることが示唆された。この手法を用いた術中へのモニタリング適応が広がることで、今後、言語機能白質線維路の同定および術後の言語機能温存へと広がることが望まれる。
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