研究課題/領域番号 |
17H06819
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宇治 彰人 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (60534302)
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研究協力者 |
大音 壮太郎
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 補償光学 / 網膜 / 網膜循環 / 光干渉断層系 / 黄斑疾患 / 眼科 |
研究成果の概要 |
OCTAについては、研究代表者が提唱してきた加算平均OCTAと同等の画質を維持しながら、問題点であった高速化をいかに達成するのかが課題としてあがったが、Canon社の協力のもと、加算平均OCTAを教師画像として単回撮影のOCTAとペアを組ませることでdeep learningを行い、単回撮影のみでも高画質な画像が得られることに成功した。AO-OCTを用いて従来観察できなかったガングリオン細胞のOCT B-scanでの可視化に世界で初めて成功し、またそれが定量可能であることが分かった。12名の正常眼では有意に年齢とともに細胞の数が減少し、また緑内障眼の検討においても明らかに密度の減少を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
補償光学を用いることで、従来可視化できなかった網膜の微細構造がOCTでも可視化できることが示された。また人工知能を用いることでOCT imagingが飛躍的に良化することが示された。非侵襲的に病理組織並みの画像が得られることにより、黄斑疾患の早期発見、早期治療の実現、病態解明や創薬の領域において細胞レベルでのモニタリングにも貢献できると考えられる。 今回の研究で得られた知見は国内メーカー、研究所のハードウェア、ソフトウェア開発に大きな影響を与えると考えられ、それらの国際競争力を高め、網膜画像研究を加速させることが期待される。
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