研究課題/領域番号 |
17H06823
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中辻 博貴 大阪大学, 工学研究科, 特任研究員(常勤) (70806504)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 組織工学 / 細胞外マトリックス / マイクロファイバー / 血管 / 三次元培養組織 / 細胞工学 / 三次元組織 / 血管壁 / 三次元培養 / 組織モデル / 動脈硬化 / 平滑筋細胞 / バイオテクノロジー / 細胞・組織 / 循環器・高血圧 / 蛋白質 / 自己組織化 |
研究成果の概要 |
大動脈血管壁は、内皮細胞層と平滑筋細胞と細胞外マトリックス(ECM)からなる層の層構造を持っている。その構造を生体外で再現することが出来れば、動脈硬化の治療・予防薬試験や病態の解明に大きく貢献しうる。本研究では、ECM成分からなるマイクロファイバーを作製し、細胞と混合して共培養することで生体組織に類似した高密度なECMを持つ三次元組織の構築に成功した。さらに内皮細胞を組織上に播種することで、内皮細胞層と平滑筋細胞層を持つ層構造をもつ組織の構築に成功した。また、今回の研究の中でマイクロファイバーを紙上に加工して三次元培養に用いることでより生体に近い多層構造を構築できることも確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去の研究において、複数層の平滑筋細胞と一層の内皮細胞層からなる三次元組織の構築法等が報告されている。しかし、これらの方法はECM密度が低く、実際の血管壁におけるECM密度(乾燥重量:70%)と大きく異なるという課題があった。ECM成分の構成比は、動脈硬化などの進展に関わることが報告されており、ECM環境を再現することはモデル構築において非常に重要である。本研究で構築された三次元組織は、高いECM密度を持ちまた多層構造も再現している。そのため、細胞-細胞・細胞-ECM間相互作用を含む総合的な評価が可能であり、薬剤試験や病態研究への貢献が期待される。
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