研究課題/領域番号 |
17H06837
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中野 尊治 大阪大学, 工学研究科, 助教 (00805806)
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研究協力者 |
宮本 裕司
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 2016年熊本地震 / 杭基礎建物 / 非線形相互作用 / 地盤調査 / 凝灰質粘性土 / 杭-地盤間の剥離 / 有限要素法 / 質点系モデル / 粘性土 / 振動台実験 / 平成28年熊本地震 / 杭基礎 / 粘土地盤 |
研究成果の概要 |
平成28年熊本地震で震度7の揺れを2回経験した益城町庁舎を対象に、地盤-構造物系の非線形相互作用と杭基礎被害の要因を、現地地盤調査、実験、および解析から検討した。本研究では、凝灰質粘性土層の非線形挙動と強震動の連続入力に着目し、前者は粘性土地盤での揺れの増幅と杭周地盤抵抗の非線形性に分けて検討を行った。これらの要因を考慮した杭-上部構造連成系の解析を通じて、庁舎1階で観測された揺れを概ねシミュレーションできること、および非線形相互作用の各種要因が同庁舎の地震応答や杭の損傷に影響を及ぼすことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平成28年熊本地震は、建物内(益城町庁舎)と近隣の地盤(KiK-net益城地点)で非常に強い揺れが同時に、それも複数回にわたり観測された稀有な事例である。特に建物内で得られた観測記録は、地盤-構造物系の非線形相互作用の影響を受けたものである。本研究成果は、内陸直下地震下の軟弱な粘性土地盤における非線形相互作用を観測記録と解析に基づいて説明したものであり、同現象の理解とモデル化に関する有用な知見を与えたと考えられる。
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