研究課題/領域番号 |
17H06861
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
稲田 飛鳥 神戸大学, 工学研究科, 学術研究員 (10803835)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | クォーラムセンシング / バイオフィルム / 徐放 / マイクロビーズ / 逆浸透 / バイオファウリング / 逆浸透膜 |
研究成果の概要 |
バイオフィルム形成を抑制するクォーラムセンシンング(QS)阻害剤を膜表面に導入し、薬剤徐放能を有する新規RO膜の開発を行うため、QS阻害剤によるバイオフィルム形成阻害活性に関する基礎的検討を行った。QS阻害剤としては、バニリンやベンゾキノン類を用いて試験した結果、全てのQS阻害剤で微生物の増殖抑制が確認された。RO膜からの徐放キャリアとしてポリ(ラクチド-co-グリコリド)共重合体(PLGA)を用いることで徐放速度を制御することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究におけるQS阻害剤徐放RO膜は系内へのQS阻害剤添加法に比べ、使用する薬剤総量を大幅に低減することができるため、その結果、環境への負荷は激減するものと予想される。また、バイオフィルムの形成を長期的に抑制することにより、膜の洗浄頻度を低減、あるいは洗浄が不要となり得る。さらに、洗浄による膜性能の低下や膜の劣化を軽減できるため生産性の向上にも期待できる。以上のように、本研究成果によって、高バイオファウリング耐性を有する次世代の徐放型RO膜設計の指針を示した。
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