研究課題/領域番号 |
17H06905
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
林 真一 徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 特任助教 (80599572)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 体軸幹細胞 / Wnt3a / Tbx6 / Greb1 / 体軸形成 / T/Sox2 / RNA-Seq / 多能性 / 沿軸中胚葉 |
研究成果の概要 |
体軸幹細胞に関与する新規遺伝子を発見するためにWnt3a欠損マウスとTbx6欠損マウスのトランスクリプトーム解析を行った。その結果、体軸幹細胞に関与する6つの候補遺伝子が見つかった。特にエストロゲン受容体によって発現誘導される転写制御因子Greb1は体軸幹細胞領域に発現することから、制御因子の候補として注目した。 CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集によりGreb1のノックアウトマウスを作製し結果、体軸の短縮が見られた。そのため、Greb1が体軸幹細胞の制御に関与していることが示唆され、体軸幹細胞の制御機構解明に向けて重要な第一歩となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスの胚発生における体軸幹細胞の発見は三胚葉説に再考を促す重要な知見であり、教科書が書き換えられたほど反響が大きかった。体軸幹細胞の存在が2011年に示されてから、体軸幹細胞の研究報告は増加している。しかし、多能性や維持機構という重要な本質の解明は未だ成されていない。本研究において、体軸幹細胞の制御因子の候補が見つかったことは体軸幹細胞の多能性と維持機構を明らかにする上で重要な一歩であり、ひいては我々のボディプランを解き明かすことに繋がる。
|