研究課題/領域番号 |
17H06916
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
福井 秀樹 愛媛大学, 法文学部, 教授 (00304642)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 公共政策 / 計量分析 / 消費者保護政策 / インセンティブ構造 / 航空市場 / 政策分析 / 政策実施 / 消費者保護 |
研究成果の概要 |
本研究「政策実施ギャップのインセンティブ構造:消費者保護政策の失敗要因に関する実証分析」は、(1)政策実施ギャップ(政策の目的と結果の乖離)の発生メカニズムに関する新たな仮説として「不適切なインセンティブ構造が誘発させる利害関係者の戦略的行動」を提示し、(2)米国航空市場における消費者保護政策の実証分析を通じて、この戦略的行動の効果を定量的に解明し、(3)より効果的な政策実施につながるインセンティブ設計の考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が注目する「戦略的行動」は、政策の不適切なインセンティブ構造の影響を受けた利害関係者が、政策に関わる諸規定に抵触することなく、政策の帰結を自らに有利なものへと変容させ、結果的に政策の本来意図する効果の実現を妨げる行動を指す。この戦略的行動により生ずる政策実施ギャップは、行動自体が合法的であるため、広範に見落とされていると推測され、その潜在的社会的コストも大きい可能性がある。これまで看過されがちであった不適切なインセンティブ構造に起因する政策実施ギャップを解明する分析視角を提示し、計量分析から得られる証拠に基づく実践的な政策的含意の導出を試みた点に本研究の学術的・社会的価値がある。
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