研究課題/領域番号 |
17H06924
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
門屋 飛央 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (60805878)
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研究協力者 |
蛭沼 芽衣
村上 義明
吉田 宰
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語学 / 九州方言 / 日本語史 / 五島列島方言 / 五島列島 / 国語学 |
研究成果の概要 |
本研究は、長崎県五島列島に位置する宇久町方言を記述することを行った。「形容詞連用形+ニ」による副詞的用法など、当該方言には、共通語と異なる文法現象がみられる。包括的な記述を行うほか、このような現象も考察した。さらに、宇久島神社の文献調査を行い、文庫目録を作成した。 宇久町方言のほか、近隣の島である藪路木島方言の調査を行った。藪路木島方言には、「動詞語幹-a-Ns-e」という、親しい目上への行為指示を行う敬語形式がある。この形式は宇久町方言にみられないため、五島列島方言を考察するうえで、興味深い形式だといえる。これらの研究成果により、方言研究が日本語史研究を進めることにつながったと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これからの日本語史研究は、各地の方言の言語体系の記述を増やしていくことが、その発展につながると考える。各地の方言の記述が、日本語史に中央語の通時的視点だけではなく、通方言的な視点を持たせることができるためである。中央語にはみられない言語現象が、方言にはみられることがある。方言の多様性を記述することが、日本語史のみならず、世界の言語との対照研究にもつながっていくと考える。さらに、各地の消滅しつつある方言を記述することは、当該地域に住む方々にとって言語復興や言語維持の資料を提供することになると考える。
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