研究課題/領域番号 |
17H06932
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
南部 恭広 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (80802298)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 伝統木造住宅 / 茅葺 / 常時微動計測 / 固有振動数 / 振動モード / 水平剛性 / 固有値解析 / 耐震性能評価 / 茅葺き / 建築構造 / 伝統木造 |
研究成果の概要 |
本研究で分析対象とする住宅は茅葺屋根を有するが、その水平剛性等の水平構面の特性が十分に知られているとは言い難いため、まずは常時微動計測に基づき住宅の主屋や下屋の水平剛性の変化が振動特性に与える影響を検討するとともに、茅葺屋根の水平構面の剛性を推定することを目的とした研究を行った。常時微動計測と構築した解析モデルの固有値解析から得た1次振動モードを比較することで、茅葺屋根の水平構面の剛性が、桁行方向で4.94kN/m(床倍率2.5)程度、梁間方向で4.94-9.88kN/m(床倍率2.5-5.0)程度と推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に建築物の耐震性能や振動特性を評価する上で、鉛直構面の耐力要素をつなぎ水平力を各鉛直構面に伝達する役割を有する水平構面の構造性能を把握することは重要である。一方、様々な構法がみられる伝統構法の建築物においては、屋根や床といった水平構面の構造性能に関する研究の蓄積は十分とは言えず、耐震診断や補強時にその性能を想定するのが難しい現状がある。そこで、本研究では、茅葺屋根を有する伝統木造住宅を対象として、茅葺屋根の構造性能を推定を簡単・低コストかつ非破壊で実施可能である常時微動計測を用いた。
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