研究課題
研究活動スタート支援
数種類の食道癌、胃癌、大腸癌細胞株を用いて、細胞培養後、RNAを抽出し、cDNAを作成してMETTL3のプライマーでqRT-PCRを行った。同様の解析を非癌細胞でも行い、消化管癌細胞株におけるMETTL3のmRNAの発現レベルを確認し、非癌細胞における発現レベルとの比較を行った。結果、細胞株においてややばらつきはあるものの、食道癌、及び大腸癌細胞株において、大部分が非癌細胞よりmRNAの発現レベルが高い傾向がみられた。また、上記の各種細胞株を用いてウェスタンブロッティングを行い、METTL3のタンパク質レベルについても解析した結果、一部の食道癌細胞株においてMETTL3が高発現していた。現在、METTL3、FTO、ALKBH5のsiRNAを準備中であり、食道癌、胃癌、大腸癌細胞株を用いたノックダウン実験の計画を立てている。また、METTL3、FTO、ALKBH5のノックダウン時の発現レベルの変化をみる代表的な癌遺伝子/癌抑制遺伝子/癌幹細胞マーカー遺伝子についても、標的となり得る候補遺伝子の検討を行っている。尚、人事異動により平成30年1月から研究施設を移ることとなり、異動先では同様の実験は行われておらず、すぐには実験を開始出来ない状況であった。新たな施設で実験を再開するにあたり、器具、試薬、機器などの環境を整えるため、必要物品を一から購入し、改めて実験が出来るよう調整を行っている所である。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
Open Biology
巻: 7 号: 9 ページ: 170119-170119
10.1098/rsob.170119
Annals of Surgical Oncology
巻: 24 号: 7 ページ: 1804-1810
10.1245/s10434-017-5811-9