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低温適応酵素における低温適応機構の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H06955
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 生体関連化学
研究機関佐賀大学

研究代表者

堀谷 正樹  佐賀大学, 農学部, 助教 (80532134)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード生体関連化学 / 生物物理 / 低温酵素 / 生物無機化学 / 酵素 / 生体分子
研究実績の概要

①低温細菌Shewanella sp. AS-11 由来の無機ピロフォスファターゼ(Sh-PPase)を大腸菌にて過剰発現し、精製を行った。Sh-PPaseは活性中心に2つのマンガンイオンを有するが、精製試料は金属結合体で無かったため、過剰量のMnイオンを含む緩衝液で活性化処理を行いEPR測定を行った。ところが、フリーのMnイオン由来のEPR信号に邪魔されて酵素由来の信号の解析が困難であった。そこで金属イオン活性化条件の再検討を行い、フリーのMnイオンを除去し、不純物のない活性型Sh-PPaseを精製することに成功した。この試料を用いて種々の条件でのEPR測定を行い、電子状態の解析を行った。解析結果より、2つのマンガンイオン間の距離が3.55Aであり、これまで明らかになっている2つのマンガンイオンを有する酵素と比較して非常に小さな磁気相互作用を持っていることを明らかにした。今後はこの活性化法を用いて、基質結合型での活性中心近傍の構造解析、さらに基質結合型、非結合型における活性中心の構造と酵素活性の温度依存性を明らかにしていく。
②上記低温菌由来酵素との比較対象として、新たに中温菌由来無機ピロフォスファターゼの遺伝子を組み込んだプラスミドを作製した。またこれを用いて大腸菌での発現系の構築にも成功した。今後精製系をさらに精査し、低温菌由来酵素との比較実験を行う予定である。
③Sh-PPaseの構造変化の温度依存性を直接観測するための変異体作製の設計を行った。今後数種類の変異体の発現・精製を行う予定である。
④これまで開発してきた高速混合凍結装置について、さらに再現性良く試料の作製を行うため、ミキサー部の改良を行った。これを用いて現在試料のクエンチ時間の再構成実験を行っている。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 低温適応酵素グルコキナーゼの低温機構解明に向けて2017

    • 著者名/発表者名
      林 芙由子、渡邉 啓一、堀谷 正樹
    • 学会等名
      第56回電子スピンサイエンス学会年会(SEST2017)
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 電子スピン共鳴法による低温適応無機ピロフォスファターゼ活性部位Mn2+イオンの電子状態解析2017

    • 著者名/発表者名
      榊原 由季、木原 有理、堀谷 正樹、渡邉 啓一
    • 学会等名
      第41回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2018-12-17  

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