研究課題/領域番号 |
17H06976
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
赤嶺 孝祐 大分大学, 医学部, 特任助教 (60799435)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 眼科薬理学 / 時間薬理学 / トランスポーター / 血液網膜関門 |
研究成果の概要 |
網膜には循環血液からの物質輸送を制限する血液網膜関門と呼ばれるバリア機能が存在しているため、経口・静脈内投与による眼疾患の薬物治療は困難である。血液網膜関門には多数の薬物輸送トランスポーターが発現しており、これらが循環血液から網膜への薬物輸送を制御する要因の一つだと考えられている。本研究では血液網膜関門を構成する網膜色素上皮細胞を用いて検討を行った。その結果、薬物排泄に寄与するトランスポーターの発現量に概日リズムが認められた。また、網膜の神経保護作用が報告されているバルプロ酸の細胞内取り込み量も時刻により異なることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から循環血液から網膜への薬物輸送に時刻による変動が認められることが示唆された。投与時刻を最適化するという非常に簡便な手法で薬物の治療効果を高めることが期待できる。また、眼の副作用がある薬物は眼に移行しにくい時間帯に投与することで視機能の異常を回避できる可能性がある。近年では、医師主導のサプリメントによる健康維持の気運が高まっている。循環血液から網膜へ物質が移行しやすい時間帯、移行しにくい時間帯があることが示唆されたため、ビタミンAに代表される眼に必須の栄養素のサプリメントを飲む時刻にも最適な時刻があり、今後それらの時刻を明らかにすることで視機能の健康維持にも貢献できる。
|