研究課題/領域番号 |
17H06995
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2018) 横浜市立大学 (2017) |
研究代表者 |
田村 可奈 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (70807461)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 胎盤 / aPKC / 合胞体栄養膜細胞 / 細胞極性 / YAP / 極性 / 栄養膜細胞 |
研究成果の概要 |
胎盤では、母体側から胎児側へ栄養輸送、胎児側から母体へ老廃物排出という”方向性”をもったやりとりが行われている。これらはトランスポーターを介して行われるが、その位置決定が何によって制御されるのかは不明であった。本研究により、合胞体栄養膜細胞Iが胎児ー母体細胞極性を持つこと、そして機能未知因子Wwc2/KIBRALが、この細胞極性制御を介して様々なトランスポーターの位置を決めることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、胎盤の最大の機能である「母体と胎児の物質交換」に必須であるトランスポーターの位置決定機構の一端を明らかにした。本研究はマウス胎盤を用いたものだが、ヒト胎盤とマウス胎盤は構造が酷似している。したがって、Wwc2の遺伝子異常は、胎盤形成異常を介したヒト胎児発育不全を引き起こす原因の1つになり得るだろう。今後、新たな流産のリスク因子の1つとして、Wwc2が遺伝子検査の対象となる可能性が高いと考える。
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