研究課題/領域番号 |
17H07008
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
加藤 晃久 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 臨床研究医 (10803489)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵癌 / 光線力学療法 / PDT / Gemcitabine耐性 / gemcitabine / 腹膜播種 |
研究成果の概要 |
光線力学療法(PDT)は低侵襲な癌治療法の一つで,これまで我々はより高い腫瘍選択性と抗腫瘍効果を有する光感受性物質であるオリゴ糖連結クロリン(Oクロリン)を開発してきた.今回Gemcitabine(GEM)耐性膵癌に対するOクロリン-PDT効果について基礎的な検討を行った. 樹立したGEM耐性膵癌細胞株に対して新規Oクロリン-PDT効果はin vitroで現行薬に比べ約11 - 16倍の効果を認め,またマウス膵癌腹膜播種モデルではOクロリンの癌への高い集積性を認めたが,PDT効果については対照群と有意差は認めなかった.GEM耐性膵癌に対するPDTの有用性については更なる検討が必要である.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は高い腫瘍細胞選択性を可能にしたオリゴ糖連結クロリンを開発し,次世代のPDTとして期待される.この技術はWarburg効果としてFDG-PET検査にも応用されているように,癌細胞に普遍的な糖の取り込みを応用しているので,新規糖鎖連結光感受性物質はほぼすべての癌に応用が可能であり,実臨床において問題となるGEM耐性の膵癌などに対しても非常に有用な抗癌治療法である.そこで本研究では,GEMが無効となり腹膜播種病変が出現した際,現在の医療では治療選択肢が何もない中で,積極的かつ低侵襲な腹膜播種巣に対する治療としての一つの治療選択を提案することを目的としている.
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