研究課題/領域番号 |
17H07011
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
ジン ジョンヒョン 京都府立大学, 文学部, 研究員 (80805763)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日系新宗教 / 天理教 / 韓国 / 植民地朝鮮 / 宗教文化 / 海外布教 / 布教戦略 / 救済 / 新宗教 / 宗教政策 |
研究成果の概要 |
戦前の日本と植民地朝鮮、とりわけ天理教の教会という空間において、日本人信者と朝鮮人信者がともに信仰生活を営為していたことが確認できた。その背景には、人類は神の子供として兄弟であるという平等主義と、それにもとづいて信仰実践を行った布教師の努力があったことが理解できた。 こうした普遍主義的な救済観こそ、個人のアイデンティティを超えて信仰を共有することができた要因であったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前の韓国における天理教の展開に関する従来の研究は、教団発行の機関誌と新聞にもとづいて国策と教団の動向を分析したものが多数を占める。本研究はマクロレベルの視点を踏まえながら、布教師と信者の視点を取り扱うことによって信仰生活と救済観を多面的に把握した。その過程で様々な一次資料を収集することができた。 また、天理教の信仰者が「日本人」「朝鮮人」というアイデンティティから生じる葛藤を、宗教的理念から解消しながら救済を実現しようとしたことが、戦後の韓国で韓国人によって継承されたことが理解できた。これは旧植民地における日系新宗教の受容を理解するための重要な手がかりであるといえる。
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