研究課題
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本研究では、この多重免疫染色・イメージサイトメトリー法を用いて、HPV陽性ならびに陰性中咽頭扁平上皮癌検体を解析し、癌組織中のCD8陽性T細胞、ヘルパーT細胞、制御性T細胞、B細胞、NK細胞、マクロファージ、樹状細胞、顆粒球などの免疫細胞の細胞頻度・位置情報に基づく予後相関解析を進めた。当初の計画通り、腫瘍巣内と腫瘍周囲組織の差異、癌細胞と14種類の免疫細胞の位置関係、分布様式を調べ、予後との相関を解析した。COX比例ハザードモデルを用い、年齢、性別、HPV statusで調整した結果、腫瘍組織内のTH2リンパ球やCD66b陽性顆粒球と予後の相関が示された。
本手法の原法は1978年に報告されているが(Tramu G et al. J Histochem Cytochem 1978)、様々な染色・抗体除去手順の最適化やデジタル画像解析技術の併用で、従来の方法では実現困難であった低コストでの多重染色技術を確立した。本研究を通じて、組織バイオマーカーの解析技術が進歩すれば、近年拡大している免疫療法の治療効果予測、最適化にもつながり、治療成績の向上、副作用・医療費低減に寄与しうる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 5件、 査読あり 7件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 3件) 備考 (1件)
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