研究課題/領域番号 |
17H07024
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
西出 峻治 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 医員 (10803132)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腫瘍免疫 / がん微小環境 / マクロファージ / 貪食能 / PHD阻害薬 / 低酸素誘導因子 / PHD阻害剤 / 癌 |
研究成果の概要 |
本研究にて、腫瘍移植マウスにおいてプロリル水酸化酵素(PHD)阻害薬により腫瘍組織内の血管を正常化し、腫瘍組織の環境を改善することを確認した。さらにin vivoにおいてPHD阻害薬がマクロファージの貪食活性を促進することを明らかとした。これによりPHD阻害薬を用いて腫瘍環境の改善が腫瘍免疫を活性化することを明らかとした。本研究によってがん免疫療法の新たな治療戦略が拓かれると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん微小環境は腫瘍免疫を低下させる一因となっている。これまでに、がん微小環境改善が腫瘍免疫に与える影響を検討したものはほとんどない。本研究により生体内でのがん微小環境の改善が腫瘍免疫の活性化をもたらすことを明らかとした。これによりPHD阻害薬を用いた、新しいがん免疫療法を提案できると考える。さらに現在、PHD阻害薬は慢性腎不全患者の腎性貧血治療薬としても期待されているが、本研究によって将来的にPHD阻害薬を使用する慢性腎不全、透析患者の免疫が活性化する可能性が示唆された。
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