研究課題/領域番号 |
17H07060
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
井上 直子 城西大学, 経済学部, 准教授 (80727602)
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研究協力者 |
金井 珠代
菅谷 奈保
三國 信夫
江良 亮
安城 寿子
新井 正直
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 銘仙 / デジタル・アーカイブ / 半奢侈 / 絹紡糸 / 絹糸紡績 / 秩父 / 伊勢崎 / アクセサブル・ラグジュアリー / 意匠 / 絣 / 地域史 |
研究成果の概要 |
勤務構内に撮影グループを結成し「銘仙のデジタル・アーカイブ」作成に取り組んだ。撮影地の行政やコレクターと連携しながら撮影準備を進める一方で、天然繊維として最後に紡績工程が機械化された「絹」(絹紡糸)が、18世紀からヨーロッパで続く半奢侈の拡大、ファッション産業の創出に寄与したことを明らかにした。また木材パルプから化学的に取り出したセルロースを合成して作り出すレーヨンによって代替されたことを、リヨンの絹紡糸生産者組合の事例から証明することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
絹糸紡績の技術、伝播、最終製品について研究を行う過程で、それを18世紀以降ヨーロッパで続く「半奢侈」流行(「ファッション」産業の成立)を推し進める要因として位置付けられた。日本の経済史研究において「ファッション」に光を当てた研究は限られているが、18世紀のヨーロッパ都市史/社会史研究者と交流する中で絹糸紡績を半奢侈やファッションの世界史の中に位置付けることの新しさを自覚し、銘仙がもつ世界史的意義を内外研究者に主張することができた。銘仙デジタル・アーカイブは立命館大学アート・リサーチセンターのサーバーを利用して実現され、今後関心を持つ世界中の人々にとって資料価値の高いデータを残すことができた。
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