研究課題/領域番号 |
17H07064
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 文京学院大学 |
研究代表者 |
楠瀬 悠 文京学院大学, 人間学部, 助手 (50732690)
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研究協力者 |
日野 泰志
半井 貴大
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 音韻隣接語 / 漢字語の読み / カタカナ語の読み / 音韻ー形態間の一貫性 / 漢字とカタカナの視覚的単語認知 / マスク下のプライミング効果 / 漢字表記語 / 仮名表記語 / 実験系心理学 / 言語心理学 / 視覚的単語認知 / 漢字とカタカナ / 音韻隣接語効果 |
研究成果の概要 |
本研究では、漢字語とカタカナ語を読む際、その表記間の音韻隣接語(類似語)の影響があるかどうかについて検討した。研究の結果、漢字語からカタカナ語およびカタカナ語から漢字語の音韻情報は活性化しており、語を読む際はそれらの音韻情報による影響があることが示唆された。これらの結果は、私たちが視覚的にことばを認識する際にも、表記に依存しない音の情報が有効に使用されていることを示すものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は2点あると考えている。1点目は、日本語はアルファベット言語とは異なり、形態情報と音韻情報を分離可能であり、各情報の影響を単独で確認できることから、本研究の結果は語の読みにおいて、表記に依存しない音韻情報単独の影響が存在することが示された点である。このことは2点目の意義にも繋がり、それは漢字語とカタカナ語という異なる表記においても、語の情報は近接した語彙情報として保持されている可能性が示されたことである。これらの結果は今後、私たちがどのように語彙知識を学習しているか、および読字障害などの研究に活かされる点でも社会的な意義があると考えられる。
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