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教師はいかにして子どもの信頼を醸成するか――ルーマン信頼論を子ども理解で編み直す

研究課題

研究課題/領域番号 17H07065
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関文京学院大学

研究代表者

横井 夏子  文京学院大学, 人間学部, 助教 (50806411)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード信頼 / 子ども理解 / 道徳教育 / 不信 / 機能分析 / 教育実践
研究成果の概要

本研究は、教育関係において最も重要な概念の一つである「信頼」について考察したものである。とりわけ学校教育では、行政機関を含む多くの当事者が「信頼される教師」の必要性を謳っているが、実際のところ信頼はそれほど万能ではない。小中学校の教師の協力を得て、学校のなかで教師と子どもとのやりとりを観察したり、教師らによる教育実践記録を読み解いたりすることで、教師への信頼にはむしろ「不信」が含まれていることが立証された。
ここで得られた知見をもとに、教師の子ども理解と子どもからの教師への信頼との関連をみることで、子どもと教師の垂直的な関係性を組み替えていく可能性があることを、まずは道徳教育の文脈で示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

学校教育において、「信頼される教師」がこれまでもこれからも求められていることは、多くの人が経験的に同意するであろう事実である。とりわけ2000年以降、中教審答申や全国の教育委員会による行政文書などでも、教師が子どもや保護者らから信頼されるべきだと強調される。しかしながら、信頼をより根源的な意味でとらえつつ、教師に「信頼されること」を過度に押し付けてしまうと、かえって重層的な人間関係のなかで良好な教育関係を構築しにくくなってしまう。
本研究では、信頼/不信の区別に着目することを通して、忌避されがちな不信が逆説的に信頼を強化するという可能性について、具体的な教育実践を参照しつつ明らかにしている。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 学校における信頼の機能的意義に関する一考察:ルーマンを手がかりに「子どもの信頼」を読み解く2018

    • 著者名/発表者名
      横井夏子
    • 学会等名
      日本教育学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 子どもたちを人間として扱いたい――子どもの「声」を聴くことの理論的意義を探る2018

    • 著者名/発表者名
      横井夏子
    • 学会等名
      教育科学研究会 三月集会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] 道徳教育の批判と創造:社会転換期を拓く2019

    • 著者名/発表者名
      藤田昌士・奥平康照監修、教育科学研究会「道徳と教育」部会編
    • 総ページ数
      285
    • 出版者
      エイデル研究所
    • ISBN
      9784871686303
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-08-25   更新日: 2020-03-30  

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