研究課題/領域番号 |
17H07072
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京成徳大学 |
研究代表者 |
上條 菜美子 東京成徳大学, 応用心理学部, 助教 (80800862)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 意味づけ / ストレス / ネットワーク / ストレスフルな体験 / 心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は,「ネットワーク」という観点を取り入れ,実際にネットワーク図の描写を求める手法を用いて,ストレスフルな体験への意味づけの構造を明らかにすることを試みた。研究1では20代から60代の男女121名を対象に,過去に起こったストレスフルな体験についてネットワーク図の描写を求めた。その結果「意味づけをしている」と回答した者は,図中でその出来事が解決に至るまでの過程を描いたり,肯定的な内容のノードを含んでいたりする傾向があった。研究2では,20代から60代の男女約404名を対象に,ネットワーク図の描写が意味づけに及ぼす影響について検討した。実験群と統制群の間で比較を行ったが,効果はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ストレスフルな体験に直面した当事者が,その出来事について「○○という点で意味があった」と解釈するに至るまでに,どのような苦悩があり,どのような感情を抱え,どのような考えを持ったのか,その過程と背景を目に見える形で表現し理解する方法を探索した。その表現方法として「ネットワーク図」を取り入れ,その出来事がどのような構造の中で起こり,当事者はどのような理解をしているのか可視化した。その結果,その出来事によって派生して起こるトラブルや当事者の人間関係の中で苦悩が生まれていることが明らかになった。
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