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レット症候群における小脳神経回路異常の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H07085
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

石田 綾  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40424171)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード神経科学 / レット症候群 / MeCP2 / 小脳 / 生理学 / 解剖学 / 脳神経疾患
研究実績の概要

レット症候群(RTT)は、MeCP2の欠失変異を原因とする小児神経疾患である。MeCP2は様々な神経細胞に発現し、RTTでは様々な神経症状をきたす。申請者は2016年度までにBaylor医科大学に留学し、神経細胞のサブタイプがモデルマウスにおいて特異的なRTT関連症状に寄与することを解明した(Neuron, 2015)。さらにMeCP2の分子機能を明らかにするため、リンカーヒストンH1との関係に着目し研究を行った。その結果、従来の仮説に反してMeCP2とH1.0(H1のサブタイプ)は独立してDNAに結合することを示した。この結果に関する論文は留学中に投稿したが、帰国後にRevisionを行い、2018年4月にNature Neuroscience誌に受理された。
一方、RTTの小脳機能障害に関連してMeCP2が小脳神経回路の形成と機能にはたす役割については不明である。そこで本課題では、MeCP2を介する小脳機能制御について明らかにすることを目的とした。2017年度はMeCP2過剰発現(Tg1)マウスを用いて小脳依存的な学習課題(Optokinetic Response;OKR)と小脳の組織学的解析を行った。OKRの結果、課題開始から60分後の眼球偏位度はTg1マウスは野生型マウスと同等であったが、Tg1マウスでは20-30分後の偏位度が野生型よりも小さい傾向がみられた。一方、Tg1マウスの小脳には解剖学的に大きな異常は見られず、MeCP2は小脳で機能的な調節を行っている可能性が高いと考えられた。また、小脳からの出力経路を回路レベルで明らかにするため、神経細胞の投射先を可視化するトレーサー実験を立ち上げ、系統的な結果を得ることに成功している。今後はMeCP2モデルマウスを用いたOKR実験を進め、電気生理学実験とトレーサー実験によりMeCP2が小脳機能に果たす役割を追及する。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-08-25   更新日: 2018-12-17  

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