研究課題/領域番号 |
17H07093
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
宗教学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
齋藤 公太 國學院大學, 研究開発推進機構, 助教 (40802773)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | キリスト教 / 神道 / 近代日本宗教史 / 近代日本思想史 / 宗教学 / 思想史 / 日本史 / キリスト教史 / 神道史 |
研究成果の概要 |
本研究により、明治期のキリスト教徒の神道観に関する資料の調査を行い、その目録を作成するとともに、諸教派間で共通する神道観の枠組みが明らかになった。それは近代的な宗教概念や宗教進化論のもとで「神道」をキリスト教よりも下位の「宗教」としてとらえるというものであった。それにより一方で信教の自由を守ることを主張しつつ、「神道」をキリスト教受容の基盤とするという発想が可能になったのである。またこうした言説の背景にはしばしば「宗教」による国家的秩序の領導という観念が見られることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は近代西洋の政教分離や信教の自由の理念を背景に持ちつつ「神道」に対峙した明治期キリスト者を対象として取り上げたものである。その成果により、異なる文化間での政教関係モデルの衝突について考察する上で有益な歴史的事例を提供することができた。また従来相互に十分参照されていなかった近代日本キリスト教史と近代神道史の研究成果を接続することができた。さらに本研究は近代日本のキリスト者の神道観に関する資料目録や基本的枠組みの提示を通して、後続の研究の基盤を確立した。
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