研究課題/領域番号 |
17H07114
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
藤井 貴之 玉川大学, 脳科学研究所, 研究員 (40804000)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 向社会的行動 / 発達 / 社会系心理学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
本研究では、成人と未就学児を対象として、Social Mindfulness Taskにおける多数派選択を調べる実験を実施した。年代ごとの多数派選択数の比較を行った結果は、未就学児は20代・30 代・40代の成人と比べて多数派選択が少ないことを示した。また、成人における多数派選択の動機については、年代や性別によって関与する動機の種類や影響力の大きさが異なることを示した。多数派選択には認知能力や他者理解などの発達的変化や、そうした変化と関連する社会的な動機が関与していることを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、未就学児と成人ではSocial Mindfulness Task における多数派選択が異なることを明らかにした。多数派を選択する動機には発達的な要因が含まれていることを示唆しており、向社会的行動の動機を発達的な観点から解明する際の基礎的知見として、社会性や動機の発達研究を進める足がかりになると考えられる。また、向社会的行動の動機を明らかにすることは、未就学児への道徳教育や、向社会的行動を促進するための社会的な方策にも重要な知見を提供すると考えられる。
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