研究課題/領域番号 |
17H07145
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
國村 有弓 日本医科大学, 大学院医学研究科, ポストドクター (60801488)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | キスペプチン / 視床下部 / 老化 / 黄体形成ホルモン / 脳 / 生殖 / エストロゲン / エストロゲン受容体 / 脳・神経 / 神経科学 / 生殖機能 |
研究成果の概要 |
長期エストロゲン(E2)暴露が、加齢に伴う生殖機能低下に与える影響について検討した。老齢動物では排卵に必要な黄体形成ホルモン分泌(LHサージ)は誘起されなかったが、若齢時に卵巣除去し生理的なE2暴露の影響をなくしたモデルでは老齢時にLHサージが誘起されたことから、生理的濃度のE2に長期暴露されることがLHサージ分泌制御に影響を与える可能性が示された。この可能性を検証するために、LHサージを制御する視床下部のキスペプチンと、エストロゲン受容体α遺伝子の発現を可視化する二重蛍光in situ hybridizationの最適条件を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う不妊のメカニズムは古くより研究されているものの、未だ解明されていない。現在の不妊治療は生殖機能が低下した状態での対処治療だが、本研究成果は生殖機能低下メカニズムの根本的な解明に焦点を当てていることから、本研究成果を応用しE2 暴露量や暴露期間の調整を成功させれば、予防医療などの臨床的応用も可能となってくる。また、本研究成果は、不妊や更年期障害などの治療法開発や、高齢出産の問題解決の新たな切り口となる、社会的にも意義のある研究であると期待される。
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