研究課題/領域番号 |
17H07154
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
シュウェマー パトリック 武蔵大学, 人文学部, 専任講師 (30802946)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 日本文学 / 軍記物語 / 語り物文学 / イエズス会 / 東アジア海域 / グローバル化 / 大航海時代 / 石見銀山 / きりしたん / 室町末期 / 江戸初期 / キリシタン / 日本史 / 海外資料 / 新出資料 / 徳川家康 / 豊臣秀吉 / 安土桃山時代 / 江戸時代初期 / 東洋史 / 西洋史 / 思想史 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
まだ約10%しか出版されていない16・17世紀のイエズス会日本報告に対する基本研究を行った。ヨーロッパ各地に拡散しているその原本を約3万頁撮影させ、複数の高度バックアップ措置に保存した。同資料群に対する総合目録の作成を進めた結果、諸本の所在が知られている報告書の総数が3千通を上回った。情報文化、市場、金融、人種概念などの歴史に関わる書籍を購入し、本資料群に対する今後の研究のための背景知識を深めた。これらの研究に基づき、研究成果は長らく挙げていくと見込まれるが、事業期間内は査読付き論文1本と学術論集での論文を4本出版し、更に査読付き論文1本の掲載が決まっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界規模の市場経済が動き出した室町末期江戸初期・大航海時代の日本を細部に記録した資料として、16・17世紀のイエズス会日本報告は歴史のどの分野にとっても価値が高いにもかかわらず、約10%しか出版されていない。猶、これまで出版されているのは当時ヨーロッパで宣教活動の宣伝として割愛・改竄・翻訳された版本の和訳が殆どで、目撃者が日本で記した報告書に比べ、一次資料としての価値が劣る。本事業では、原本の所在を把握するための目録の作成、ヨーロッパ各地に拡散している報告の諸本の影印、これらの翻刻、英訳、和訳を進めることにより、世界史の重要な転換期における日本像を大きく改善する研究の土台を築くことができた。
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