研究課題/領域番号 |
17H07155
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
|
研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
舘 葉月 武蔵大学, 人文学部, 専任講師 (50803102)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 赤十字国際委員会 / 国際法 / 第一次世界大戦 / 戦争捕虜 / 難民 / 国際連盟 / ジュネーヴ条約 / ヴェルサイユ条約 / 人道活動 / 国際人道活動 / 国際社会 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
第一次世界大戦という未曽有の出来事は、社会・政治・文化のさまざまな面で大きな転換を促したが、その一つとして、国際人道活動が戦時中から活発化し、戦後に質・量ともにさらに拡大した点が挙げられる。本研究課題では、赤十字国際委員会を例に、とりわけその組織化と専門化の過程を多様な史料を用いて検討し、国際人道活動が戦時の経験をいかに振り返りつつ、戦後世界においてどのように発展・変容したのかを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、現代の人道活動へと連なる20 世紀前半の「近代的人道活動」の萌芽について赤十字国際委員会の組織化と専門化の過程を検証した。さらに国境を越えて活動する個々人のプロフィールに光を当て、そのネットワークを歴史的に再構築したことで、グローバル人材の育成を目指す現代の日本社会に示唆を与えることができ、社会的意義があるものと考える。また、非国家組織やその構成員が国際社会の主体としていかに組み込まれたのかを明らかにすることで、従来の国際関係史の方法論的刷新を試み、トランスナショナル・ヒストリーの手法による新たな歴史像を提供した。
|