研究課題/領域番号 |
17H07168
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴田 康太郎 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 研究助手 (00801060)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 松竹座 / 映画館 / サイレント映画 / 少女歌劇 / 音楽 / レヴュー / 歌劇 / アトラクション / 映画音楽 / 松竹 / 音楽文化 |
研究成果の概要 |
サイレント映画の最盛期である1920年代の映画館のなかには、映画上映を行うだけでなく、洋画上映にくわえて歌劇や舞踊などの上演を組み合わせた独特の興行を行うものがあった。本研究はこうした複合的な興行実践を継続的に行った松竹座チェーンに注目し、1920年代の日本国内における現在と異なる映画興行の実態を検証するものである。道頓堀松竹座の開館した1923年と、浅草松竹座での映画興行が始まった1928年という二つの時期を軸として東京と大阪の映画興行のあり方を調査することにより、映画興行・音楽文化の地域差と変容、および変容の複数の背景を浮かび上がらせた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の映画体験と異なり、かつての映画館は時に映画の上映とともに歌劇や舞踊などの実演による舞台上演によって観客を引きつけていた。本研究は、1920年代にこうした独特の映画興行を継続的に展開した松竹座チェーンに注目することで、映画上映と舞台上演を複合的に興行した実態とその実践の背景や影響に光を当てた。これによって、戦前の映画文化が映画上映だけにとどまらない多様な意味連関のなかで形成されていたことを示すとともに、映画館が映画にとどまらない多面的な近代的文化体験の一大拠点になっていたことを浮かび上がらせた。
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