研究課題/領域番号 |
17H07174
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小野 亮介 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (00804527)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 東洋史 / テュルク / ディアスポラ / 亡命者 / 難民 / トルキスタン / タタール / カザフ / トルコ / 中央ユーラシア / 極東 |
研究成果の概要 |
本研究では、20世紀初頭から半ばにかけて中央ユーラシアから東西へ拡散したテュルク系ディアスポラに焦点を当て、彼らの著作や機関誌、文書資料などを調査したほか、元難民1世・2世にインタビュー調査を実施した。それによって、彼らの思想的背景やコミュニティ間の緊密な関係を明らかにしたほか、日本、アメリカがディアスポラに戦略的価値を見出し、彼らに接近したことを解明した。 また、海外より研究者を招聘し、カザフ人・ウイグル人難民に関する国際ワークショップ、研究講演会を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、ディアスポラの存在や知的・社会的営みがそれぞれのコミュニティ内部で完結するものではなく、地域を隔てたディアスポラ同胞、更に非テュルク系のホスト社会、支援集団などとの関係を通じて、つまり世界史的事象との関りのなかで維持、展開されてきた点にある。 裏返せば、こうしたディアスポラのネットワークに注目することによって、同時代の日本史、トルコ史などにも、一国史・一民族史の枠組みを超えた多地域・多言語の視点からアプローチする機会を提供することが意義として期待できる。
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