研究課題/領域番号 |
17H07176
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
里見 龍樹 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (30802459)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メラネシア / サンゴ礁 / 歴史生態学 / ソロモン諸島マライタ島 / 自然 / 自然環境 / ラウ/アシ |
研究成果の概要 |
本研究は、サンゴ礁と密接に関わりながら暮らしてきたメラネシアの「海の民」と呼ばれる人々を事例とし、人間生活と自然環境の相互構成に注目する歴史生態学のアプローチをとることで、人間-サンゴ礁関係の人類学という新たな領域を切り拓くものである。同地域のサンゴ礁は近年、生物多様性がきわめて高い海域として注目されているが、他方で、地球温暖化や商業的漁業による生態系破壊が懸念されており、これに対し政府や国際NGOによる環境保全プロジェクトが各地で試みられている。本研究はこのように、ローカル/ナショナル/グローバルな諸動向が「社会・文化」と「自然」の両面で交差し合うメラネシアのサンゴ礁を人類学的に考察する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人間-環境関係に関するこれまでの人類学的研究の多くは、熱帯林など陸上環境と人々の関わりに注目してきた。これに対し本研究は、多くの場合ブラックボックスにとどめられてきた海洋環境に着目することで、サンゴ礁と人々の関係という新しい研究領域を切り拓くものである。また、メラネシアにおける環境保全プロジェクトの実施過程では、サンゴ礁に関わる現地住民の認識や実践への理解が不十分であるために、しばしば軋轢が生じている。本研究は社会的には、メラネシアにおける人々とサンゴ礁との関わりを人類学的に解明することで、現地住民と政府やNGOを媒介する間文化的な「通訳」の役割を果たしうるものである。
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