研究課題/領域番号 |
17H07179
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
横手 康二 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教 (50802344)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ゲーム理論 / 離散凸解析 / マーケットデザイン / ミクロ経済学 / 分離定理 / Kuhn-Tuckerの定理 / オークション / 理論経済学 |
研究成果の概要 |
古典的なミクロ経済学のモデルでは、財がいくらでも細かく分割できると仮定する。しかし、現実の市場では、分割することが不可能な財(=非分割的な財)がしばしば登場する。そのような財の例として、住宅や車等が挙げられる。非分割的な財を含む市場を分析する場合、解析学・位相数学といった数学のツールを用いることができず、新たなツールが必要になる。本研究では、離散凸解析と呼ばれる離散数学のツールに着目し、その手法を非分割財市場に応用した。その成果として、非分割財市場の既存結果を統一的に理解する新たな数学的手法を提供した。さらに、理論を現実の非分割財の分配問題に応用し、分配結果の望ましさを評価する研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義として、経済学と離散数学の橋渡しに貢献をしたことが挙げられる。離散凸解析という手法が経済学に応用されたのは比較的最近のことであり、新たに勃興し始めた研究の推進に貢献した。特に、離散数学の中で提示されてきた数学的な諸定理を経済学者にも馴染みやすい形で書き直し、オークション等の問題への具体的な応用例を提示したことは、今後の理論的発展に寄与するものである。さらに、理論研究だけに留まらず、現実の分配問題にも目を向け、分配の公平性や望ましさを研究に盛り込んだ点は、本研究の社会的意義として挙げることができる。
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