研究課題/領域番号 |
17H07184
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小川 祐子 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (60803369)
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研究協力者 |
鈴木 伸一
小澤 美和
久野 美智子
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | コミュニケーション / 親子関係 / 家族ケア / 緩和ケア / サイコオンコロジー / 精神腫瘍学 |
研究成果の概要 |
本研究は、母親が自身のがんについて子どもに伝える際の促進・阻害要因と、医療従事者による支援の現状と課題を明らかにすることにより、今後の支援方法を検討することを目的とした。研究の結果、母親が自身のがんについて子どもに伝える際の促進要因として子どもとの関係性、阻害要因として伝えた後の子どもの反応や負担からの回避が重要視されていた。また、医療従事者による支援について母親がん患者に与える影響を検討した結果、情報提供を中心とした短期の個別カウンセリングにより、母親がん患者が自身のがんについて子どもに伝える際の阻害要因や不安、PTSSといったネガティブな要因を改善しうる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの先行研究では、インタビュー研究を中心に、母親がん患者が自身の病気について子どもに伝える際のさまざまな促進・阻害要因が明らかにされてきていたが、本研究によって特に多くの患者に共通する促進・阻害要因を抽出できたことは、今後本邦における子育て中の母親がん患者への支援を検討する上での基礎的な知見となると考えられる。また、本研究によって、母親がん患者に対する情報提供を中心とした短期の個別カウンセリングが有用である可能性が示唆された。このことは、専門家に限らず、主科の医師や看護師などの多職種においても母親がん患者への支援を取り入れられる可能性を示しており、臨床的にも意義のある研究であるといえる。
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